不思議の国のアイツ -暴走族総長純情伝-
「・・・あの、私、コウの彼女じゃないから。」
私は、コウとヒロの話しに入る。
「あ、そうなんっすか。それじゃ、俺の彼女にならないっすか?」
ヒロは、人懐っこく私の近くに寄ってきた。
「・・・ごめん。私、あなたのこと、よく知らないし・・・」
私は、ヒロの軽い告白を断る。
「あっ、俺、ヒロっす。」
「私、ルミ。」
「ルミっていい名前っすね。」
「そう?ありがとう。」
「は~い、そこまで。」
ジュンが、ヒロの肩を掴み、私から引き離そうとする。