かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



「陸くんのバカ…。そんな事で断ろうとしたの?誰もそんな事気にしないよ…」

「気にするよ!桃香が変態扱いされるんだよ!」

「…変態?…好きな人と居て、素直に愛する気持ちを変態と言われるなら、
私、変態で結構だよ!だって、年齢とかそんなんで人好きになるんじゃないもん。
そんな建前とかどうでもいいよ。私はただ中谷陸っていう人が好きなんであって、
高校生が好きな訳でもないし、たまたま好きな人が年下だっただけじゃん…」


「……そうだけど…」

陸くんがうつむく。


「赤ちゃんが好きですとか、5歳の子と付き合ってますとか、それなら変態かもだけど(笑)」

「桃…」

「陸くんは確かに年下。高校生だよ。でもその前に陸くんは陸くんだもん」

「……」


「恋愛に、年齢は関係ないと思うし、私は恥ずかしくないよ?
それよりも何よりも、誇りだもん。陸くんって言う人に出逢えて、愛して愛されて、私幸せいっぱいだもん。
何を恥じる必要があるの?それとも陸くんは恥ずかしいの?年上の彼女で…
お前、おばさんと付き合ってるんだなってバカにされて、別れたいと思うの???」


「そんな訳ない!俺は誰に何と言われようと、桃香が好きだ!」

慌てたように大きな声で否定する陸くん。


「クスクス…それと、一緒じゃない?」

私はおかしくなって笑ってしまう。

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