かわいい笑顔 ～恋した彼は高校生～

私は慌てて言った。


「陸くんは、弟なんかじゃない！私の彼氏だもん！
今度会ったら、ちゃんと訂正しておくから！ごめんね」

「…いいよ。訂正なんてしたら…恥ずかしいの桃香じゃん…」

「え？」

「俺みたいなガキが彼氏だなんて、みんなにバカにされるじゃん！」

「何言ってるの？そんな訳ないじゃない…」


私が否定すると、陸くんが勢いよく話出す。


「でも…そう奴だっている。俺嫌なんだ。桃香が友達とかに変な目で見られるの！
だから二次会だってせっかく誘ってもらったけど、桃香のこと考えたら行かない方が、
きっと桃香に恥をかかせずに済むんだって思ったんだ。俺…ガキだし、ふさわしくない
そう思ったらから…桃香の為にも行かない方がいいんだって考えたんだよ…。
それなのに、桃香怒って連絡つかなくなるし…俺どうしたらいいかわかんなくなって…」

「陸くん…」

「俺より、さっきみたいなちゃんとした大人の男のが、桃香にはふさわしい…」


パシッ


反射的に、陸くんの頬を叩いてた。


とたんに涙が溢れてきた。