かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



その後は、彼女を控え室に通して、

ちょっと嫌な雰囲気になった会場を、

幹事と和馬さんが和ませて、


なんとか無事に終わった。



プチギフトを配って、

終わりになる二次会。



私たち幹事は片付けの為にお店へ戻る。



控え室には、泣き腫らしたさっきの彼女の姿。



「あの…大丈夫ですか?」

そっと声をかけるとこっちを見てくれた。



「あの…ごめんなさい。さっき…私…何も関係ないあなたに…」

彼女は深々と頭を下げて謝ってくれた。


「いいんです。私もはい?なんてマヌケな答え方したんですし、勘違いしちゃいますよね」


「……あの…綾子さんって人は?」

「…今、片付けしてます。…誠くんが…会わせるなって…」


「…誠が…。…誠は…彼女を守りたいのかな…」

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