かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
次の日
健吾はだいぶ良くなってた。
でも、念のため休ませることにした。
私はお昼ご飯とお夕飯を準備して出かけた。
仕事してても、健吾のことが気になって仕方なかった。
休み時間は健吾に電話したけど、
健吾はだいぶ元気そうな声だった。
でも私はなんだか心が落ち着かなくって…
仕事も今日はそんなに忙しくなかったし、
急ぎの仕事があったわけでもないから早く帰ることにした。
部屋に入ると、健吾の声が聞こえてくる。
相手の声は聞こえないし…
電話…?
「うん、もう大丈夫。ありがとう。」
健吾の声が、ものすごい穏やかで…
なんだかものすごい嫌な予感がした。
この声…
付き合い始めの頃の健吾みたい…。
「うん、明日は行けるよ。じゃあ、明日ね。はるか…」
はるか!?!?
今…健吾、はるかって言ったよね?
電話を切った健吾は、私が立っているのに気付いて、
そして驚いた顔して私を見てた。
それは…私がボロボロと涙を溢れさせていたから…