俺様モデルと天然歌手のsweetなlove story.

《第3章》─お揃いのケータイストラップ─



仲直りから数日。


本当なら知くんと、いちゃらぶしたいとこなんだけど…。

桃夏は、いや、芸名…アリスは新曲が想像以上に売れて歌番組やイベントで引っ張りだこ。


同時に、知くんも…(芸名)蓮も連続ドラマの撮影にクランクインしたばっかりで忙しいらしい。


お互い、忙しくてなかなか会えないと言うこと。



そんな桃夏は今、バライティー番組の収録を終え、楽屋でちびっとお昼寝。



───プルルルル



『ぬ……』



───プルルルル



『むぅ………』



───プルルルル



『うぅ………』



───プルルルル



『っうるしゃ~っいっ!!』


プルプルプルプル、桃夏の貴重なお昼寝タイムを邪魔とはっ!

マネージャーの携帯ぢゃなくて桃夏の携帯にかけてくるということは、仕事関係ぢゃない人。つまり、プライベートな子からのお電話。




"『只今桃夏は電話に出ることが出来ません。そのため留守番電話サービスに接続します。ピーーーー………、』"



"「…あのなー、思いっきり桃夏が電話出てんぢゃね~か。何が留守番電話サービスだよ、」"



"『お黙りっ、蓮くん。桃夏に電話する時間があるなら台本の1ページでも覚えなさいとあなたのマネージャーがおっしゃってるわよ。』"



"「ほ~、、、いいんだぁ~?俺今日のこの後スケジュール空いたんだけどな~?」"





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