愛誓 ~アイチカ~
家に帰っても誰もいない。
そう思うと家に帰る意味が分からなくなって、俺は夜の街をぶらぶら歩いた。
みんな遅くても9時までには家に帰る。
理由は「親に殺される…」とか「親に怒られる…」とか。
『生きてる意味って、究極の謎だな…』
天を仰いで呟いた。
「あっれ~?カナタ君じゃん!!」
ぼーっとつっ立っていると、気持ち悪い女の声が聞こえた。
『あ゛?…んだよ』
機嫌が悪い俺。
そんな俺の顔を見て、女はひきつった笑顔で言った。
「ご、ごめん…なんでもない」
そう言って走り去る女。
…誰だっけ?