俺様甘甘王子様
「龍?」
『ん?』
「そーして、嘘つくわけ?」
『…いや…嘘じゃねぇし?みたいな…』
「あんたねぇッ!!」
あたしは、龍の頭をポカポカと殴る。
『おぃ、いてぇよ!』
「黙れ黙れ!」
何度も何度も、殴る。
あぁ~!
あんたが変な嘘つくからよ!
誰が、あんたなんかに甘えるかっつーの!
『みやチャン、落ち着いて?』
「あんこッ!」
『ははは、はぃッ!』
「あんたもあんたよ?
龍は嘘つきだから気をつけなさい?
ちなみに、全然ラブラブじゃないし」
『え?つきあってないの?』
「一生付き合いませんッ!」
あたしは、フンッとした。