俺様甘甘王子様







 「龍?」


 『ん?』


 「そーして、嘘つくわけ?」


 『…いや…嘘じゃねぇし?みたいな…』


 「あんたねぇッ!!」




 あたしは、龍の頭をポカポカと殴る。


 
 
 『おぃ、いてぇよ!』


 「黙れ黙れ!」



 何度も何度も、殴る。

 あぁ~!

 あんたが変な嘘つくからよ!



 誰が、あんたなんかに甘えるかっつーの!





 『みやチャン、落ち着いて?』


 「あんこッ!」


 『ははは、はぃッ!』


 「あんたもあんたよ?
  龍は嘘つきだから気をつけなさい?
  ちなみに、全然ラブラブじゃないし」


 『え?つきあってないの?』


 「一生付き合いませんッ!」




 あたしは、フンッとした。



 




 
< 252 / 506 >

この作品をシェア

pagetop