闇孤児院

「あの時、何故殺さなかったの?」

わからない。
何故だろう、ずっと心にひっかかっていた。

「何故死にたい?」

「何故生きるの?」

初めて人と会話をしたと思った。
檻の中では言葉は一方通行。
帰ってくることなどない。

「殺し屋さんは何故殺し屋をしているの?」

「殺さなければ殺されるから。」

「誰に?」

誰・・?誰だろう。

「お兄ちゃん、知ってる?
 たぶん…殺し屋さんと同じだったんぢゃ
 ないかな…」

「…?」

「お兄ちゃんもRt901187って言ってた。
 名前…似てるでしょ?」

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