超人番長ハイパーマン！

メールの文面を見据えたまましばらくもやしは悩むように固まっていた。

しかしどうせ考えたって分かりはしないという結論に達して陽子のケータイにコールする。

陽子は待ち構えていたようでワンコールもしないウチに出た。

「もしもしもやし？何ですぐケータイに出ないのよ。何かやってたの？」

「うん。ちょっと狭めの個室でパラグアイの情勢について思いを馳せてた。

で、このメールの読み方はピンクレディのあの名曲にのせた感じでイイのかな？
もうそれが凄く気になっちゃっててさ」

「何アホな事言ってんのよ！読み方なんてどーでもイイのよ！」

もやしの的を外したセリフに陽子は手加減しなかった。

まくしたてるその声は呆れと小馬鹿を足して２で掛けた感じだ。