櫻吹雪

尊王

源「マーツリくん!!」


マ「ん?おお。」



昼休みの屋上。

みんなでくっちゃべっていた時。



源「石川哲朗の特集!
父ちゃんの雑誌にあったからさ!

切り抜きしてきたんだ!」


マ「…源…お前…!」



ガシッと
抱き合う2人。


弥「…バカか…」


そう言ってタバコを吸うアタシ。

こんな風にアタシたちは毎日をのんびりと過ごしていた──。



アイツに再会するまでは。




ガチャン



そう、こんなにあっさりと
うちらは出逢った。



「ども♪
ここ日当たりいいっすね」



「「「・・・」」」


ヒ「そ…!
…尊王…!?」



「ちょ、そんな
警戒すんなよ;;」



あの時の───。

“尊王イッシ”。


みんなの笑顔は消え、無意識に構えていた。


マ「……………」



イ「おいおい!!
何もしねーよっ!

屋上はみんなのもんだろっ?☆

一服させてもらうだけだからさぁ♪」



源「一服?」


イ「おう!

それにあの悪名高い“狂龍”とはやりたくねぇからな☆」

マ「……………」



マツリはそいつをただずっと
睨みつけていた。


イ「ふぅ〜…
空が綺麗だ…」



だけどそいつは
本当に一服して空を眺めて笑っているだけだった。


イ「サクラ!」

弥「!?」

イ「女の子があんまり
ムチャすんなよ!」



それだけ言って
そいつは屋上を出て行った。



源「なんなんだアイツ…;;」

ス「でもそんなに怖そうなひとじゃないよねっ♪」

ヒ「お前…;;」


ガァン!!!!!!!!!!

ビクッ!!



サ「や…弥生!!??」


アタシはドアを思いっきり蹴ってヘコませた。


イライラする。



…か弱い女の子扱い…
してんじゃねぇぞ。


アタシはみんなの目も気にせず怒りを物にぶつけていた。
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