櫻吹雪
剛「…大丈夫…なのか?」

マ「ああ。あーいう奴だ。
女のくせにナメられんのが嫌いなんだよ。」


どうしても許せない。

なんで何も知らない赤の他人に

そんなこと言われなきゃいけない。



ムカつくムカつくムカつく。



アタシは叫んだり暴れたり
普通の女じゃ到底しないことを何時間も続けていた。



サ「…落ち着いた?」

弥「…うん」



正気に戻ったころには
みんなはアタシを一切見ようとしなかった(汗)



あーあ…。


めんどくせー…。



もう6限目が始まっていたが、
うちらは気まずーい雰囲気で屋上から動かなかった。

…動けなかった?;;




─────────…


今日は色々とストレスが溜まったので
放課後はそれぞれ解散することになった。



とりあえずアタシは
高校に入ってから行ってなかったライブハウスにでも行こうと街に足を動かした。




ザワザワ…

ザワザワ…


弥「ぶっはぁ…!!」


オリジナルのカクテル。
めちゃくちゃうまい。


「サクラ久々だなぁ」

弥「ん?ああ。
おっちゃんもうかってる?」

「まーボチボチだな」

弥「へ〜
うまいのにね」

「はは!
てかよ、サクラが気に入りそうな子がいるんだよ!」

弥「マジ?」

「あぁ!ほら来た
こっちこっち!」



「こんばんは。」



…綺麗な同い年くらいの女の子。

黒髪で背が高くてスラッとした感じ。



「あなたがサクラさん?」

弥「…はぁ…」


女の子はアタシのとなりに座った。

「私は柊詢(ヒイラギ.マコ)。よろしくね」


弥「…よろしく…」


この辺じゃ結構名が売れてるほう。

アタシに喧嘩や媚び売りじゃなく、こんな風に接してくる奴は珍しくて少し焦った。



弥「…高校は行ってんの?」

「…一応。
まあいいじゃん。

見てってくれる?」

弥「…?」



柊はにこっと笑って
ステージに向かった。


上から眺めていた。
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