【短】隣のお兄ちゃんと私
ぐだぐだ悩んでいるうちに、家庭教師の初日がやってきた。


う~だの、あ~だの、1人リビングのソファで悶えていたら、


ーーーピンポーン



て、嫌味なくらい軽快な音が聞こえてきた。


それにしても、年頃の男女二人が密室に入る…っていったら聞こえが悪いけど、そんな日になぜうちの母親はいないのか?

どうして友達と遊びにいくのか?


ほんと、あののーてんきさには呆れるよ。



てなわけで、だ~れもいない家でお兄ちゃんを迎え入れるという、最悪の事態に陥っているわけなのデス。



「は、は~い!」



と、緊張しつつ戸を開けた先には…


あの頃より男らしくなった、いや、さらにかっこよさに磨きのかかったお兄ちゃんがいた。
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