赤い御守り



いきなりの言葉に、当然のごとく玲は驚く。


そして、その困惑の表情で少年を見る…












一目惚れ―――--



まさしくその言葉通りだった。



雨に濡れる黒くサラッとした髪に、小学生とは思えない大人びた風格…さらには、その濡れた髪から覗く、可憐で整った顔…



少年の心は一瞬にして飛び跳ねた。
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