昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜

ウチが浴衣とか。

やっぱ笑えるやんな。柄にもないことやめとけってか…。

そもそも浴衣着て笑われる、て。すごいな。何者。ウチ笑いをとるためにアナタから生まれてきたわけやないで、お母さん。


そんな残念な気分にひたっとったら、


「〜っ!?痛ったぁ!!」


いきなり頭の、ちょうどつむじんとこにカチコーン!!て、なんか落ちてった。


「…………っ」


…いや、本気で痛い。真面目に痛いで、これ。痛すぎて声出えへんもん。

一体なんや…ちょっと涙目んなって床に落ちたモン見てみたら、一冊の本らしきもの。

さっき荒らしてた押し入れの段ボール箱からこぼれたんか。

…んで、よりにもよってその角がウチのつむじに落ちるんか。どんな確率やねん。


手に取ってみたら、それは思ったよりずっしりして重かった。


「アルバム…?」


黄ばんだ表紙の、めっちゃ歴史ありそうなアルバム。

こんなん見たことあったかいな…?

首をかしげてページを開いてみれば。



「…うわー……」



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