好きだけじゃ伝わらない。


「大川さんっ!
よろしくね」


愛菜も元気で明るい女の子
だけれども、今の女の子も元気だ。
私にはないものを持っていて
私は羨ましくなった。


「よろしくお願いします…」

最後の方は声が小さく
なっていた。


「美依亜が可哀想やないか!」

愛菜は優しく私の肩を抱き
私のフォローをしてくれた。
愛菜のおかげで少しだけ
落ち着いた気がした。



愛菜は私のことを守ってくれるのかも
しれない。
でも、また裏切られたら…
って思ったら、怖くなった。


「うるさい」

私の身の回りにたくさんの
人が集まっていて賑やかだった。
それが一瞬で静かになった。

「大丈夫か??」

それは恐るべき人からの言葉だった。
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