のりピーとの生活
新人賞レースに向けて

強力なライバルたち

昭和62年の新人賞レースは前年の少年隊のような図抜けた存在はいなかったのでのりピーにもレコ大の最優秀新人賞のチャンスもあるかなと思っていました。でも簡単ではないとも思いました。やはりライバルはいたんです。一番のライバルは立花理佐ちゃん、レコードセールスならBabe、そのほかにもモモコクラブの仲間の畠田理恵ちゃん、この年の新人さんで歌唱力№1の仁藤優子ちゃん、スケバン刑事Ⅲで「リリアンの由真」で人気が出ていた中村由真さんに演歌界の期待の新星、坂本冬美さんです。
正直上半期はのりピーは新人賞レースでは苦戦する自分は思っていました。確かにデビュー曲の「男のコになりたい」やセカンドシングル「渚のファンタシィ」はベストテンにランクインしましたが、知名度で理佐ちゃん、セールスでBabeには劣っていましたからね。彼女にとって唯一期待できることは大手芸能プロダクションに所属していたことぐらいでした。そんなこんなで発売されたサードシングル「ノ・レ・な・いTeen-age」で彼女は新人賞レースに挑むことになるのです。
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