純情BABY
『確かにあんな家が近くじゃ一緒に帰った気がしないよね。
そうだ。俺の家に来る?テストも近いし一緒に勉強しようか?』





喜びを噛み締めていると、渋谷くんが嬉しい提案をしてくれた。





「え?いいの?」





『もちろん。そしたらまだ一緒にいられるから、なんて』





照れ臭そうに嬉しい事を言ってくれちゃう渋谷くんにまたまた胸がきゅーん。





まだ数分しか一緒にいないのに、きゅん死にしそうっ!





『ダメ、かな?』





見とれて返事を忘れてたせいで私が行くのを迷ってると思われたらしい。





慌てて“行く”と言ったらはにかみ笑顔を見せるからもう心臓はきゅん&どきどきの合わせ技。




マジで心臓もたないかもしれない。




跳ねまくりの心臓を落ち着かせるべく、胸に手をあてながら深呼吸しつつ、渋谷くんの隣を歩いた。





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