やさしい声【短編】




姉が出て行った時も


家庭が壊れてた時も



母に あの一言を言われた時も



耳が聞こえない時期も



私は泣けなかった




だけど今は



拓真の腕に守られて



「うぇ~~~~ん」って



子供みたいに情けなく泣いた





たくさん泣いたあと



「結婚しようよ、真琴」



もう一度プロポーズしてくれた拓真にうなずいた







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