空を見上げる


「やっぱり今日もダメなのかな。」


そんなことを呟いた途端、着信があった。


着信は…


空くんだった。


『はぁ…』


と、大きなため息をついてから電話に出る。


『もしもし?美奈?』


「うん…何?」


『俺さ、今◯◯駅の近くの公園にいるんだ。面倒かもしれないけど、来てくれない?』


少し迷った。


でも、断る勇気もない私は、


「わかった。」


と、あっさりと了解した。


『よかった。ありがとな!じゃあ待ってる!』


ばいばいと言って電話を切ったあとすぐに私は家を出た。


早く会いたい。


私の頭には今、それしかなかった。
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