空を見上げる


「ねぇ羽月…どうしたらモテる?どうしたら彼氏できる?」


「美奈…最近ずっとそれ私に聞いてない?」


「だって彼氏今までできたことないもん!恋くらいしたいもん!」


そうなんです。


私、萩原 美奈は、
彼氏いない歴=自分の年
という、
可哀想な人なんです。


「もしかしたら今日、
運命の出逢いとか
あるかもよ!(笑)」


「まぢ?あったらいいな(笑)」


「まぁ今日は私
デートだからもう帰るね。
ぢゃあ明日ね〜♪
運命の出逢い
あったらおしえてね!(笑)
今日は楽しかったよッ!
ばいばーい!」


「うん!了解。
バイバーイ♪」


羽月と別れ、
1人家への道を
とぼとぼと歩く。


1人ぽつりと
歩きながら
羽月の奴、
今からデートか…
見せつけてくれるじゃないか
ちくしょー!


なんて…
そんなくだらないことを
思いながら
ふとケータイを開き
時計を見てみるとまだ
12:32だった。


今日は羽月からの
突然の誘いだったから
朝ご飯もまともに
食べてなかったよな…
お腹すいたなぁ…
どっかでなんか買ってこよ!


そう思い、
方向転換をして、
1人川沿いを歩く。


*・・
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