宮地岳線
健太は夜空に咲く花を眺めつつ、この月光をうけて白く輝く砂浜に咲く、もう一人の“花”を見つめた。
月あかりと、夜空に咲き乱れるの花灯りに浮かび上がる彼女の横顔は、今まで以上に美しかった。
健太は一つ大きく息を吸うと、左手を彼女にそっと伸ばした。
指先が彼女の爪に触れる。
お互いの指先がハッとして離れたのは、ほんの一瞬のこと。
すぐに二人の指は、心が一つになったように、しっかりと結ばれた。

〈完〉
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