アリス部☆★
「はい、せーの!」

『いっただきまーす。』

毎日、私達は家族そろって食事をとることが多い。

今は、お父さんがいないから3人だけど。

「家から学校までどれくらいあるの?」

お母さんが尋ねる。

「んー、15分くらいじゃないかな。」

意外に、近い。

近いのにそんな学校があるの知らなかったなんてね。

本当にビックリだったなー。

「ってか、私は新学期か。めんどー!」

いやいや、お姉ちゃん。

「高校生活は、楽しくないの?」

「楽しいけど、勉強は嫌。」

それは、つまり。

友達とかと話したりするために行ってるのかな?

「高校生活、甘く見ちゃいけないよ!」

甘くなんか見てないよー。

「そうねー、もうすぐ彼氏も作らないとねー。」

お、お母さん!?

「そうそう、優奈は男を家に連れてこないんだもん。」

だって、そんな子いないんだよー!

「高校は、中学と違って色々ふれあいがあるんだよー?」

「た、例えば?」

聞いてみた。

「文化祭とか、コンパとか?」

そういうこと!?

「そのまえに、お姉ちゃんはよくその服装で注意されないね。」

お姉ちゃんはあきらかに校則部ぶちぎってるし!

「いやいやー、入っちゃえばこっちのもんだよ♪」

そ、そんなものなのかな。

「それと、部活はどこに入るの?」

そーだった、考えてもばかったよ。

「今のところ、吹奏楽部かな?」

とか適当に言ってみたり。

「へぇー、まぁ決まったら教えて!」

「はいはーい☆」

と、話しているうちに時間があっというまに過ぎる。

「あ、もう行かなくちゃ!」




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