Strange
「はいっ?あの、僕店員じゃなくて…珈琲入れた事ないんですけど…。」
インスタント珈琲しか入れた事のない人に振舞える自信なんてまるでない。
「えぇ、大丈夫ですよ。私は是非君の珈琲を飲んで見たいと思ったんです。年寄りの戯言と思って付き合ってもらえると嬉しいんですけれど。」
動揺する翔とは逆に斉藤は相変わらず落ち着いた笑顔を見せている。
『大丈夫じゃないです!』と言おうとした翔の言葉をさえぎって
「わわっ、私もショウタの珈琲飲んでみたい!」
アリスが横槍を入れる。
「━━っ。」
「私も是非いただきたいわ。」
美砂にまで期待の眼差しを向けられショウタはガクリと肩を落とした。
「この店は、ネルドリップでしたか?」
「えぇ。」
翔の意思とか無関係に話が進んでいく。
「ですが、彼には少し難しいかもしれませんね。ペーパードリップのドリッパーとサーバーを出しましょう。」
藤堂はどうやら事態を楽しんでいる様子だ。
「あの、ホント僕珈琲なんてインスタントしか入れた事ないんですけど。」
翔の額に汗がにじむ。
「大丈夫だよ。手順は教えるから。」
ははは。と軽く笑うと藤堂はポンッと翔の肩を叩いた。
「ショウタ、頑張れ!!」
楽しそうに笑うアリスと
「なんとかなるよ。」
静かに微笑むリョク。
どちらも結局は他人事である。
インスタント珈琲しか入れた事のない人に振舞える自信なんてまるでない。
「えぇ、大丈夫ですよ。私は是非君の珈琲を飲んで見たいと思ったんです。年寄りの戯言と思って付き合ってもらえると嬉しいんですけれど。」
動揺する翔とは逆に斉藤は相変わらず落ち着いた笑顔を見せている。
『大丈夫じゃないです!』と言おうとした翔の言葉をさえぎって
「わわっ、私もショウタの珈琲飲んでみたい!」
アリスが横槍を入れる。
「━━っ。」
「私も是非いただきたいわ。」
美砂にまで期待の眼差しを向けられショウタはガクリと肩を落とした。
「この店は、ネルドリップでしたか?」
「えぇ。」
翔の意思とか無関係に話が進んでいく。
「ですが、彼には少し難しいかもしれませんね。ペーパードリップのドリッパーとサーバーを出しましょう。」
藤堂はどうやら事態を楽しんでいる様子だ。
「あの、ホント僕珈琲なんてインスタントしか入れた事ないんですけど。」
翔の額に汗がにじむ。
「大丈夫だよ。手順は教えるから。」
ははは。と軽く笑うと藤堂はポンッと翔の肩を叩いた。
「ショウタ、頑張れ!!」
楽しそうに笑うアリスと
「なんとかなるよ。」
静かに微笑むリョク。
どちらも結局は他人事である。