あいらぶゆー2
別に…教室で朝を迎えようっていうワケじゃないけど…


一緒にいて欲しかった。





「亜沙美も帰れば?」


「私…今日は帰りたくない」


「…ワガママだなぁ」


朱兎は抱き締めた腕で、キュッと私を締め付ける。


「朱兎…」


彼の手が私の首に伸びる。優しく触れられ、ピクッと身体が反応した。


朱兎の目が好き…。


間近で私を捉えて離さないその瞳に…自分が映っているのが分かる。


彼は唇を少し開き、私のギリギリまで顔を近づけると…そこで止まった。


「朱兎…?」


焦りと不安で、朱兎を見つめる。


お願い…私を一人にしないで…。



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