あいらぶゆー2
「それに、朱兎昨日そんなコト何も言ってなかったし?


…寝ぼけた事言ってんのはどっちだよ」


キッと睨み返すと、相手は舌打ちする。


「明け方にリーダー呼び出して、原チャリで引きずり回したらしいぜ。アンタの男はさぁ。


うちのリーダーが言ってんだから間違いねぇよ。亜沙美…覚えてろよ。朱兎はともかく…オマエは絶対許さねぇ」


そう吐き捨てると、男は仲間を引き連れ教室を出て行った。


…ヤバいな、私。


もしこのまま朱兎と別れたら…


目に見える後ろ盾が何もなくなる…。


またこの学校にも…いられなくなるのかな。


身の危険を感じつつ、その場から動けずにいた。





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