あいらぶゆー2
…本当この女には参る。


スタッフを叱る気も失せ、イライラしてる気分は舞のおかげかとりあえずおさまった。


「分かった。そーいや、客待たせてたんだっけ。仕事戻るわ」


「そーいう発言も危険です。ほんっと口悪いんだから」


舞は笑いながらオレの背中を押し、自分もフロアへと戻った。


客のアタマを触りながらオレの頭の中を、さっきの声が蘇る。


聞いた事ない声だったな。


誰だ?アイツ。


電話にナンバーが出てるなら…後で調べさせるか。


そう思ったのも無意味で後で調べてもらうと、あの電話は非通知だった。


…そりゃそうか。


名乗りもせずに、意味深な電話かけて来て。番号バレてりゃよっぽど抜けてるヤツだよな。

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