あいらぶゆー2
「もうっ、愛斗!?」


「ハイハイ。他のもんだったらあげるけど。これはダメ」


オレはポケットから、飴玉を出し亜沙美の手に握らせた。


「もう~!私、子供じゃないんだから」


「わかってる」


亜沙美は拗ねた顔をして、大人しくベンチに座り直す。


亜沙美ぐらいの歳の時、カッコつけて吸ってたけど、今となっては止めたくても止められない…。


一昨日みうに会って注意されたのと、二日酔いのせいもあって


昨日は煙草は持ち歩かず、一日禁煙に挑戦してみた。


そしたら午前中の取材の合間はイライラするし、午後の仕事の出来もイマイチで…。


生きてる間中、オレはこいつのお世話になるんだって、実感した。
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