あいらぶゆー2

~みう~




「…センセー?」


「うわっ!びっくりした。…あ、亜沙美ちゃん?どうしたの」


職員室で自分の席に着き、次の授業の準備をしていると、後ろから突然肩を叩かれた。


振り向けば、そこにいたのは亜沙美ちゃん…。


「センセー、体育教師どこ行ったか知らない?」


「えーと…二年生の女子担当は。あぁ横山先生ね。さっき食事の後、お腹痛いからトイレ行くって言ってたけど…」


学年別、クラス別のリストを見て答えると、それを見た亜沙美ちゃんが吹き出す。


「うっわ…。みうさんて意外に几帳面だね?そんなの見て答えなくていいのに…。それ誰?とか言えばいーじゃん」


ぷぷって、まだ笑ってる。


…私、真面目すぎ!?そういえば、さっきの男子生徒にも言われたっけ…。


「あっ、そーだ。さっき朱兎に会ったでしょ?」


「しゅう…?それ誰?」


「あははっ。早速、それ誰使ってるし…。そーだよね。今度はリストに載ってないもんね?」


何とな~く、バカにされてるような気がするのは…気のせい?


いやいや、相手は高校生だから。それに…優羽吾くんの妹だし。


何とか気持ちを落ち着かせ、亜沙美ちゃんに聞く。

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