あいらぶゆー2
「もしかして…長身で黒髪、多少強面の綺麗系?」


「そうそう。そんな短縮しなくっても。ね、綺麗って表現するって事は。あーいう子、みうさんのタイプ?」


「そういうワケじゃないけど…ただ、綺麗な顔してるなぁって」


かなり生意気だったけどね。


「でも残念でしたっ。あれ、私の彼だから。みうさん取らないでよね?」


「亜沙美ちゃんの彼氏だったんだ?安心してよ、高校生は恋愛の対象外!それに、もちろんそんなの、向こうからお断りでしょ?


さぁさぁ亜沙美ちゃんも教室戻って…」


私もまだ準備できてないし、時間ないのよ~。


亜沙美ちゃんを追い返そうとすると


フフって笑って、私の真横に来て顔を近づける。


「センセー、お兄ちゃん純粋だから、絶対浮気しちゃダメですよ~」


えぇっ!?


「ば…バカっ!バカな事言ってないで、早く教室戻りなさあ~い」


一気に顔に血が上る。


他の先生が何事かと振り向くけど…。


頭の中が優羽吾くんで一杯になってしまって、亜沙美ちゃんに見抜かれた照れと焦りで半分パニック状態になる。

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