王子様はイジワル転校生!
ボボボッと顔が熱くなってきたのを感じていると、フッ…と笑い声が聞こえてきた。



「俺もそうなんだよ。だから、俺に気ー遣うな」



…そう言われてもなぁ…。



「で・でも…そんなの関係なく、知りたいよ…」



うぅっ!!恥ずかしい…!!

自分で言って更に顔が熱くなってきた。すると、電話口からまた、はぁ…と一息聞こえてきた。



「頑固だな。今、言ったらお前、絶対買うだろ。だから、教えねぇ」


「っ…!頑固って…!!工藤君だって頑固だよっ!」


「お前ほどじゃねぇよ」



なっ…!!何よっ!笑って!!もうっ!!



「いいよっ!自分で見つけるからっ!!」


「ふーん…」


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