王子様はイジワル転校生!
「工藤君が原因じゃない…。…何もないって言ってるのに……もう、話すことないって言ってるのに……。いい加減、手ー放してよ…。もう……ほっといて」



「………ほっとけるワケねぇだろ…」



手が放れたかと思ったら、顔を上げられ、私の顔は工藤君の両手に包み込まれていた。



「ルー、お前が好きだ…!!一体、何があったんだよ!?…俺は、少しでもお前の力になりたい…俺が、守ってやるから、1人で抱え込もうとしないで、俺に話せっ!!」




心臓が一瞬だけど止まったような気がした…―――。


< 263 / 352 >

この作品をシェア

pagetop