王子様はイジワル転校生！

「ふふっ！可愛く見えるのはそれが理由だねっ！」



「それは…解らないけど…」



「そうだよそうだよぉ！じゃーここで１つ！いい事、教えてあげよう！」



「いい事？何？」



「工藤君と一緒に登校した日あったじゃない？その日、工藤君は凄く嬉しそうだったんだよ！だから期待していいと思うよ♪」



冗談だとばかり……期待……？



「あはは！そんなに首振ったら痛くなるよ！私はライバル居たって気にしなくていいと思うけどねー♪
明日、告ってもいい位だよ！」



「できないっ！できないよ！普通にしてるだけで一杯一杯なんだから！」



「そうかもね♪顔、真っ赤だもん♪」



俯くと、可愛い可愛い！と朱里に連呼された。