恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
生徒が来てから3時間が経過したその時、聖佳が目を覚ました。







「聖佳!?わかる?ここ、病院よ」
「お母さん?先生も」
「聖佳、分かる?」
「星弥」


「私は?」
「千沙乃先輩」


「僕は?」
「祐希君」



「わ…私は…?」
「……里中先輩」





聖佳は小さな声ではあったが、しっかり答えて言った。




「……まだ、回復に向かったばかりだ。もう少し後で来よう。浅野。皆、心配してるから学校に行ってくれ」
「わかりました」




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