恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
春休みが終わり、新学期がスタートした。
それでも、聖佳はまだ病院から退院許可が下りてなく、リハビリ以外では車椅子で移動している。





始業式を終え、星弥と祐希が病院へやってきた。





「聖佳、いつ退院できるの?」
「う~ん。分かんないけど今月は無理だね」
「そっか。早く退院できるといいね」
「うん」
「松瀬。退院したら走ったり出来るまで車椅子テニス、やる?」
「出来たらやりたいな……。……ううん。絶対にやりたい!」
「そう。じゃあ、父さんに言っとくね」
「うん。ありがとう」



「じゃ、僕帰るね」
「ありがとう。じゃあね」


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