蒼い太陽
第三章†月の目覚め
うしろからパタパタと走る足音が聞こえる。


その足音には、幾分か陽気な気分が感じられる。


「アーヤト!!お帰りっ!」


がばっとミシャはアヤトの首根っこにしがみついた。

アヤトは一瞬痛そうに顔を歪めた。


「あ…ごめん。怪我したんだったわね。」


ミシャは申し訳なさそうに言うとアヤトから少し離れた。


ミシャは眉をひそめてじっとアヤトの黄金の瞳を覗きこんだ。


「アヤトにここまで傷を負わせるなんて…そんなに強い魔物だったの?」
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