蒼い太陽
淡々と感情を含まない声でアヤトは話す。


やはりどこか冷たく感じられ、話しかけるなとでも言うようであった。


さきほどユウやダリアと話している様子を見たが、その時とはまるで異なっていた。


何故このように憎しみの目で見られなくてはならないのか。


ヒトと接点を持ってこなかったフィリシアにはわからなかった。


「…お前、何故あそこにいた?」

「あそこって?」


低い声で唐突に質問された。


部屋の明かりがほんのりと暗くなる。


太陽族であるアヤトの感情を表しているように…


薄暗い光の中で浮かび上がるアヤトの表情は険しかった。


思わずぞくっとするほどだった。


「あの地下空間は太陽族の領土だ。何故月族なんかがいた?」


まるで詰問するような刺々しい話し方だった。




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