狐と兎
「すぐに消える命ならば、誰とも親しくならない方が良いと思った。
そうすれば家族以外誰も悲しまなくなる。死ぬのは怖くないと感じられる。
元々怖い物はなかったから、怖いって感情も分からなかったけどね。
君だっていずれ僕に飽きて去って行く。
そう思って、気が済むまで君と付き合う事にした。多分それが間違いだったかもしれないな。
死ぬのは怖くないのに、僕がいなくなって誰かが君の隣に入る事が怖くなったから。
君は正直過ぎて、僕の為に泣いたり笑ったりして……放ってはおけなくなったんだ。
君がいると変に気持ちがモヤモヤしてしまうんだ。だから僕は君を探したんだと思う。
こういうのって何て言うんだっけ……? 思い出せないや」
そうすれば家族以外誰も悲しまなくなる。死ぬのは怖くないと感じられる。
元々怖い物はなかったから、怖いって感情も分からなかったけどね。
君だっていずれ僕に飽きて去って行く。
そう思って、気が済むまで君と付き合う事にした。多分それが間違いだったかもしれないな。
死ぬのは怖くないのに、僕がいなくなって誰かが君の隣に入る事が怖くなったから。
君は正直過ぎて、僕の為に泣いたり笑ったりして……放ってはおけなくなったんだ。
君がいると変に気持ちがモヤモヤしてしまうんだ。だから僕は君を探したんだと思う。
こういうのって何て言うんだっけ……? 思い出せないや」