呪われた学校
「だって、トイレが一番安全かなと思って・・・」
奈美は、泣きながら答えた。
「馬鹿じゃないの!トイレが一番危ないって!」
私は、怒りながら言った。なぜなら、私達の通う犬神(いぬがみ)中学校は、トイレの七不思議などがあるからだ。
「あっ!そうだった」 奈美は、思い出したように言った。
「まったく~」
私は、ため息をつきながら言った。
「ねぇ梨莉花、その人だぁれ?」
奈美は、美羽を見ながら私に聞いてきた。知らない人だからきっと奈美にとっては怖かったんだろう。
「大丈夫よ奈美!この子は羽鳥美羽って言うの!私を助けてくれたのよ」
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