メイド in LOVE



「…何でしょうか?」


「今回のことは気にするな。

お前の気持ちは
十分に分かった。

リザに騙されているのでは無いかと心配したんだろう?

お前の意見も参考になったぞ。
これからも臆せず
俺に意見してみろ。」


不敵に笑いながら
楽しそうに言うレオン様



何故…
私の心配を見抜けたのか?
一言もそんなことは
言ってないのに…


やはり
レオン様は
人の上に立つ存在だ。




「…かしこまりました」



私はレオン様に
負けないくらい
不敵に微笑み
部屋を後にした。



"バタン"



「ふー…」

執事のカイルが
部屋を出て行ってから

手にかけたままだった
シャツのボタンを
2個外し、息をついた。


カイルの意見には驚いた。

さすが俺の秘書を
させているだけがある。


優れた観察力

未来を見据えた思考力


正直、カイルに言われて
気付いたこともあった。




リザを特別に感じていること

これほどまで
俺の心の奥底に
入りこんでいる存在。


初めてのことに戸惑う


俺は…いったい
どうしてしまったというんだ?


どんなに考えても
答えは出なかった。




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