メイド in LOVE

執事との接近




コピー室はレオンの部屋の
隣にある比較的こじんまりとした
少し薄暗い部屋だった。


カイルさんに連れられて
中に入る。

部屋の中は
インクと紙の匂いで
満ちていた。

中には3台のコピー機があって
それはどれも真新しい。



「コピー機を見たことは?」


「何度かは…学校に通っていた頃
先生のお手伝いで
学校のコピー室に入ったから
そこで見たことがあります。」


「そうか…使ったことは?」


「ありません。生徒は
使ってはダメだったので…」


「なるほど。では、使い方を
説明する。一度だけしか
言わないからしっかりと
聞くように。」


「は、はい!」


カイルさんは
目の前のコピー機の前に立つと
電源を入れた。



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