メイド in LOVE



とたんにコピー機が
ウィーンと鳴りだす。

「まずは電源を入れる。
これくらいは分かるな。」


「はい」


「次にコピーする紙
原稿と呼ばれる物を
この上のフタを開けて
セットする。
この時、原稿の用紙の大きさを
ちゃんと確認しておく。」


「はい」


「…………。」


「どうかしましたか?」


「リザ、もっとこっちに来なさい。
その距離だと説明出来ない。」

私は入り口の方に立ったまま
説明を聞いていたのだ。


「え…お邪魔になりませんか?」


「邪魔になったら言う。
教えてもらってるんだから
私の言うことは聞きなさい。」


「は、はい。」


カイルさんも上司だ。
言うことを聞かないといけない。

私は慌ててカイルさんの隣に
並んでコピー機を見つめた。


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