メイド in LOVE



「フタを閉めたら
セットした紙の大きさを
こちらの画面に入力する。
同時に印刷の濃度や速さも
設定できる。
今は普通にしておく。」


そこまで説明すると
カイルさんは一度手を止め
棚にある箱から
用紙を持ってきた。


「今回はA4だ。
箱に用紙の大きさが
書かれてあるから
それを参考に持ってくること。」


「はい!」


「ココに用紙をセットしたら
印刷する枚数を入力して
スタートボタンを押す。」

ピッとボタンを押すと
コピー機はウィーンと
不思議な音を出し
ガガガッと鳴ると
用紙が機械に吸い込まれ
印刷された用紙が出てきた。

「これで印刷完了だ。
残りの注意としては
印刷された用紙は
ちゃんと取ること。
原稿も中から取り出して
忘れないこと。
使いおわったら
コピー機の電源は切ること。
分かったか?」


「はい、分かりました!」


「なら、使えるか練習だ。
一通りやってみろ。」


「!…わ、分かりました。」

カイルさんの目の前でやる。
そう思うとすごく緊張してきた。



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