メイド in LOVE


彼は特別な存在なのだ。
だからこそ、リザという存在と
結ばれるどころか
本来ならば傍に置くことすら許されない。
しかし――


「レオン様が、ご自分の立場をかえりみて
それでもなお、リザと結ばれたいと願うのならば
私は最後まで貴方様の味方になりましょう」

「それは……俺次第ということか?」

「えぇ、そうなります。」


私はレオン様の意思を
一番に考えて優先させたい。


なぜなら、私は今まで一番近くで
レオン様を見てきたから。


レオン様と共にあり
レオン様とこれからも歩んでいく

彼は特別だ
一番になれるお方だ。
彼が一番で居るためには
私が側で支え続けなくてはならない

私と彼は共同体なのだ

つまり、レオン様が落ちれば
私も落ちるだけ。

レオン様と同様
私は、野心にあふれているつもりだ。


「どうなさいますか?」

私は、常に貴方の御心と共に

私の主人<マイロード>


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