お化け屋敷
「俺の名前は、屋久佐史郎(やくさしろう)。死んだ歳ハタチ。」



と自己紹介をすると、とっとと部屋の奥へ入って行ってしまった。



「ちょっと!!雄三さん!!あの人絶対悪(ワル)だったよ!!」



「見た目はかなりそうだが・・まだ、わかんないだろう!!容易に悪と決め付けるのは・・・。」




「絶対そうだって!!あの目付きにあの手つき!絶対悪だよ!!」



「目付きは分かるが・・・手つき??」



「だってドアを開けるとき手を使わず足で開けてたんだよ!悪の王道?じゃん!!」


と梨花が興奮気味に言う。


鼻息が今、宙に舞っていた埃を飛ばした。




「たっ確かに!!ドアを足で開けるのは、悪の王道だ!!」



と雄三さんは、昔の少女マンガもびっくりな程、目をキラキラさせながら感動している。







< 139 / 229 >

この作品をシェア

pagetop