EBE-地球外生命体-
「シンプルな思考なんだな、グレイって種族は」

苦笑いするハワード。

「地球人が複雑すぎるんだよ」

僕はカップを机に置いた。

「ご馳走様ハワード」

「どういたしまして。ところで…」

空のカップを取り上げながら、彼は呟く。

「君の目的のものは見つかったかい?」

その言葉に、僕は手を止めた。

「いや…まだだね…」

…僕は地球人を責める事はできないかもしれない。

僕は、復讐の為の『力』を探しているのだから。

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