EBE-地球外生命体-
そんな騒然とする遺体保管室に。

「何かあったのかい?」

もう一人来客が訪れる。

ハワードだった。

「先日のグレイの遺体が紛失したの…どうも盗難されたらしくて…」

「盗難だって?」

シンディの言葉を聞いて、ハワードは顔色を変えた。

ここはエリア51。

アメリカ空軍基地の中でもトップクラスの厳重警備を誇る。

そんな場所から、更に厳重に保管されている同胞の遺体を盗み出すのは、実質不可能に近い。

それが『地球人ならば』。

「僕は…内部の犯行…しかも地球人以外の者の犯行だと思います。勿論僕を除いて…」



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