EBE-地球外生命体-
僕とシンディを始めとして、多くのエリア51関係者が遺体保管室に駆けつける。

普段なら厳重に施錠されている遺体保管室。

その施錠が引き千切られたように破壊され、室内に保管された同胞の遺体が忽然と姿を消していた。

残されていたのは、食い千切られたような断面の左腕のみ…。

「何だ…この光景は…」

口元を押さえ、警備の兵士が青ざめた顔をする。

「一体どういう事なんだ!遺体の管理はどうなっていた!」

怒鳴る将校クラスの兵士。

その視線は、医務室勤務のシンディに向いている。

「え…」

彼女は狼狽した。

「い…遺体はラッセル先生がここに運び込めって…その後は確かに施錠しておいた筈です…」

「ならばどうして施錠が開いている?誰が遺体を持ち出した?」

問い詰める兵士。


< 44 / 111 >

この作品をシェア

pagetop