恋した相手はライバル!?
私はあの日。
先生に抱かれなかったら、
死んでいたかも知れない。

先生はそれを分かって、
あえて私を抱いた。

本当に心の底から。

けど1つだけ奥さんに
罪悪感があったからこそ、
きちんとゴムは
つけていてくれた。

それが先生が私に対する、
愛情だったと思う。

思い出にふけっていると
後から抱かれた。

「龍矢?」

「ああ。誰から?」

「先生から。
奥さんが向こうで
出産したから、
病院を教えてくれたの。」

「良かったな。」

私は立ち上がって
龍矢に抱きついた。

先生との思い出は、
一生話さないつもり。

「夕飯出来たから
呼びにきたんだ。」

私は龍矢を選んで、
そして待っていて、
正解だった。
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