ちょっとそこまで世界征服してきます
「おっと、しまった。今から街にいるトム君と約束があります。ええ、それはもう大切な約束で、重要すぎて仕事どころではない機密的な約束なのです。
では、いってきます!」
「行ってくるな。ガキと遊ぶ用事の何が重要か。――ほら、クロスの後ろに隠れてないでこっちこい」
「クロス、お母さんがいじめます」
クロスの背中にぴたりと張り付き、助けを求める姫だが……針千本でも飲む気持ちでその体を突き放す
「姫、脱走し続けて、三日分の仕事がたまっているんです。流石に俺も……」
「……ぐすん」
「いや、わざとらしい泣き真似をされても」
「クロスは、私の味方でいてくれると思っていました」
「っっ、そ、そういうことを言うなんて反則です」